私は、高校卒業後に上京し、テレビ・CMのセットなどの大道具や舞台美術の第一線で様々な作品に関わる仕事を9年ほど続けていました。その後大分に戻り、イベント設営や店舗工事などに携わるなかで、ご縁とチャンスをいただき、大工の道へ進むことになりました。
元々、大道具や舞台美術はどんなに心血を注いで制作しても、終わったら片付けられてしまい形として残らないということに寂しさのようなものを感じていたのですが、「家」の場合はそれとは違い、ずっと残るものです。そこに大きな魅力を感じました。
こうして、いろんな形でずっと『ものづくり』を続けているわけですが、「継往開来(けいおうかいらい)」という言葉もあるように、先人が築き上げてきた『ものづくり』の文化を尊重、継承しつつ、大道具や舞台美術の世界で培った独自の感性や技術も活かし、建築文化や技術をさらに発展させ、次世代へ引き継いでいきたいと考えております。
そのため、実用性とデザイン性を兼ねて梁の一部に古木を取り入れたり、和と洋を組み合わせるなど、様々な方法で歴史あるものと新しいものの融合を取り入れています。
また、自然に恵まれた大分ならではの県産材の杉やヒノキの木材を使う、建築業の「地産地消」などの試みにも、建築関係や協力企業などと連携しながら取り組んでおります。
さらに今後は、あらゆるご要望に対応できるよう、家だけでなく家具・雑貨・外構・植栽など、家の内外まで丸ごとご提案できる「【家具から家】という発想の建築と【家から家具】までのデザイン施工」を掲げた、フルオーダーメイドデザインの住宅設計施工の展開を目標にしております。
家を建てるということは、人生の中でも大きな決断だと思います。
弊社にお任せいただくことでその決断を心から「よかった!」と思っていただけるよう、社員一丸となり「家」という皆様の人生の”舞台”を最高のものに作り上げるお手伝いをさせていただきます。
代表取締役 織部 方重